榊のあれこれ (2021-09-18)|日本榊本舗

榊のあれこれ (2021-09-18)|日本榊本舗

 

榊のあれこれ

神棚のお祀りに欠かすことのできない榊(さかき)
木に神と書いて榊、というほど榊は神道において神と深い関わりのある神聖な植物になります。

古来より日本では、植物や先端が尖ったものには、神様の力が宿ると考えられていました。
榊は神様が降り立つ依り代としての役割もあるようです。

常に生い茂って葉が落ちることがないため「栄える木」『栄木(さかき)』もしくは、
「神様と人の境にある木」という意味で『境木(さかいき)』という言葉から転じたなど、その語源には諸説あります。
日本の神棚に日本の榊を。
市場に流通するたった1割「純国産榊」
神事や神棚に欠かせない「榊(さかき)」。
里山が身近だった時代までは、ホンサカキ・ヒサカキ問わず、山に自生しているものも含め潤沢に流通していた国産榊。
しかし現代では市場に流通する約九割~九割五分が、中国など海外で生産されていると言われています。
国産のものか見た目には判断が難しいため、値段が安い海外産のものが選ばれがちですが、日持ちの良さが圧倒的に違います。(葉が肉厚でハリがあります)
日本の大地ではぐくまれ育った国産榊を神様に感謝しお祀りする、日本の神棚には日本の榊をお供えしましょう
榊は神棚の左右に一対になるようにお祀りします。
その他のお供え物の端になるようにおまつりするとよいでしょう。
榊の葉の表が見えるようにおまつりします。
常にみずみずしい状態になるようにしましょう。
榊(さかき)の交換方法
榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えるのが一般的とされていますが、枯れる前に新しいものと取り換えましょう。
おすすめは月に1度、毎月の1日にお取替えをお勧めします。
(神社でも毎月1日には月嘗祭として、神社内の榊を取り換えています。)

どうしても生の榊をお供えするのが難しい方は、造花やプリザーブド榊などでも構いません。
その際にもそのままにはせずに新年には新しいものに取り換えをお勧めします。
榊の長持ちの仕方について
榊はとてもよく水を吸います。新鮮なものであるほど水を吸います。
まずは、榊立ての水がなくならないようにしてください。
できれば毎日榊立ての中の水を新しい水と入れ替えてあげると長持ちします。
(その際、茎のぬめりを洗い流すとより長持ちします)

また、束ねてある榊の中に枯れてくるものが出てきます、そのままにしておくと水が腐りやすいので都度抜き取ってあげてください。

夏場は特に水が腐りやすい時期となります、毎日お手入れをおすすめします。
国産榊の場合、水の交換をしてあれば夏場でも1か月、冬場ならそれ以上長持ちします。
(海外のものは1週間~2週間のものが多いです)
常にみずみずしい榊を神棚にお供えしてください。

榊の切り口の状態が悪いと水分を十分に吸い上げることができなくなります。
水中で切り口が斜めになるようにスパッと切ります。切れ味の悪いハサミを使用すると、道管がつぶれてしまい水分の吸収がうまくいかないので注意が必要です。
和名サカキの語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であるとされる[4]。常緑樹であり、さかえる(繁)ことから「繁木(さかき)」とする説もあるが、多くの学者は後世の附会であるとして否定している[要出典]。「榊」という文字は平安時代に日本で会意で形成された国字である[5]。

類似植物と混同されやすいので、サカキは「ホンサカキ」(本榊)とも呼ばれ、近縁のヒサカキ(後述)については、「シャシャキ」「シャカキ」「下草」「ビシャコ」「仏さん柴(しば)」「栄柴(サカシバ)」などと地方名で呼ばれることもある。

学名は、植物学者で、江戸時代に出島オランダ商館長を務め、サカキをヨーロッパに紹介したアンドレアス・クレイエルにちなむ。
は本州の茨城県・石川県以西、四国、九州に分布する。国外では済州島、台湾、中国が知られる。ヒマラヤと中国南部には、別亜種が知られる。陰樹で、山地の照葉樹林内に生える[4]。枝葉は日本の神社での神事に使われるため、神社の境内に植えられることも多い[6]。

var. wallichiana - ヒマラヤ産。花が大きい。
var. parvifolia - 中国南部。葉が小さい。
常緑広葉樹[7]。低木を見ることが多いが、小高木で高さ12 m、胸高直径は30 cmになるものがある。若枝は緑色だが、幹の樹皮は灰淡褐色になる。枝先の芽は裸で、若葉が巻いて鎌状になる。

葉は二列生で互生し、葉身は長さ7 - 10センチメートル (cm) の長楕円形で、厚みのある革質、のっぺりとした表面で、葉縁の鋸歯は全くない。裏面はやや色薄く、両面ともに無毛。近縁種のヒサカキには葉縁に鋸歯がある点で区別できる[7]。

花期は6 - 7月頃で、側枝の基部の側の葉腋から黄白色の小さな花を咲かせる[4]。花は5弁で、葉の下側から1 - 4個が束状に出て、下向きに咲く。11月頃には黒くて小さな液果を付ける。
日本では古くから神事に用いられる植物である。古来、植物には神が宿り、特に先端が尖った枝先は神が降りるヨリシロとして若松やオガタマノキなど様々な常緑植物が用いられたが、近年は身近な植物で枝先が尖っており、神のヨリシロにふさわしいサカキやヒサカキが定着している。家庭の神棚にも捧げられ、月に2度、1日と15日(江戸時代までは旧暦の1日と15日)に取り替える習わしになっている。神棚では榊立を用いる。

こうした用途があるため、日本ではサカキやヒサカキは市販されている。中国からの輸入が9割を占めるが、国内でも生産に力を入れる農業協同組合などがあり、国産榊生産者の会という団体もある[8]。

縁起木として扱われるため、常緑を活かした庭木としても使われる[6]。

栽培は、半日陰で土質は壌土のところに深く根が張る。植栽適期は、植え付けが3月下旬 - 7月・9-12月、移植は3 - 4月に行うとされ、剪定は3月・6 - 7月・9月 - 10月とされる[4]。
サカキは関東以南の比較的温暖な地域で生育するため、関東以北では類似種(別属)のヒサカキ(Eurya japonica)をサカキとして代用している。ヒサカキは仏壇にも供えられる植物である。花は早春に咲き、独特のにおいがある。名の由来は小さいことから「姫榊」とも、サカキでないことから「非榊」とも。

店頭に並んでいるサカキとヒサカキを見分けるポイントは葉縁で、葉が小さく、鋸歯がある(ぎざぎざしている)ならヒサカキ、表面がツルツルしていて、葉縁がぎざぎざしていない全縁ならサカキである。また、サカキは茎頂の芽(冬芽)が、爪状に尖っていることでも見分けられる。

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